教授ご挨拶  


腫瘍血液内科 教授
相羽 惠介


東京慈恵会医科大学は1881年に日本最初の私立医学校(成医会講習所)として開設され、今日まで130年余の歴史を歩んできました。創設者の高木兼寛は若き日に英国セント・トーマス病院医学校に留学し、当地で学んだ患者を中心として考える英国医学を日本に持ち帰り実践したのです。
その考え方は本学の建学の精神として今も受け継がれています。
慈恵医大4附属病院内科診療部では、「病気を診ずして病人を診よ」という建学の精神のもとに、“「病気」だけではなく病気に病んでいる「患者」さんもしっかり手当をしましょう”をスローガンとしています。言うまでもなく、高度先進医療を推進する大学附属病院、そして特定機能病院として、最先端の医療を提供することも必須と考えています。私達はこの両者を併せもつ良医の育成をめざして卒後臨床教育に力を注いでいます。そして、一般内科学という広い知識と技能を習得した上で、それぞれの専門分野で研鑽を積むことを推奨しています。
この目的を達成するために、本学の初期臨床研修は1989年からスーパーローテート方式を取り入れており、2004年の必修化に至るまで、その内容を充実させてきました。
また、1997年に他施設に先駆けて専門修得コース(後期臨床研修)をスタートさせました。専門修得コースでは、高度な内科専門領域の知識と技能の修得を目的として、個人に対応できる柔軟なプログラムを組んでいます。
内科診療部は、消化器・肝臓内科、神経内科、腎臓・高血圧内科、リウマチ・膠原病内科、腫瘍・血液内科、糖尿病・代謝・内分泌内科、循環器内科、呼吸器内科、総合診療内科に分かれていますが、この9診療部は診療部長会議、研修・レジデント委員会を定期的に開催し、常に連携をとりあって診療・研究・教育を行うべく努力しています。また、病棟・外来では指導医が情熱をもって若い医師を指導し、ともに最善・最良の医療を提供することを目指しています。毎年、全国各地から50名前後の内科専門修得コースの採用者を迎えています。

 多くの皆様が、本学の建学の精神を理解し、慈恵医大附属病院での研修に参加してくださることを期待しています。